DICカラーガイドQ&A

質問1.DICカラーガイドとは?

DICカラーガイドは、日本国内で広く利用されているDIC株式会社(旧 大日本インキ)の色見本帳です。
主に印刷やグラフィック関係で利用されています。
カラー見本と、チップス(色コマ)の組み合わせで1商品になっていますので、パントンと違い
頁のバラ売りがありません。紙の材質はコート紙(光沢のある紙材)のみとなります。

質問2.DIC色番号検索の方法は?

DICカラーガイドの色番号と、その掲載されている色見本名を確認したいと言うご質問を良く受けます。
いろいろ方法はございますが、一番確実なのは、下記のDICホームページで検索される方法です。
DIC−579Bであれば、579Bと半角英数文字(小文字bでもOK)で入力、検索下さい。
なお、色を検索しますと掲載されている色見本名も表示されますが、DICカラーガイドと、
同PART2の商品目は、なぜか英語表記になっていますが驚かないようにお願いします。
DIC色番号検索は、こちら
 

質問3.同じ仕様なのに、版で区別するのはなぜ?

仰る通りDICカラーガイドは、生産(印刷)の度に、版と言う識別番号が与えられます。
これは印刷の度、完全に同一の色を再現するのが難しく、厳密に言うと色に微妙な違いがあるためです。
従いまして、色を共有する関係先には、版まで同一にしておく事が一般的となっています。
更に突き詰めていきますと、版のなかでもバラツキがありますが、ユーザの有用性&商品価格と色精度から、実用に問題無いレベルとして利用されているのが現状です。
毎版ごとに大量に生産し、在庫が無くなりますと再生産をします。仕様に変更がありませんので、これを重版と呼び区別をしております。
 

質問4.DICから、パントーンに読み替えるには?

普段、DIC色体系を使っていて、急遽、パントーン色を指定されて困ることは良くあるでしょうし、逆に海外業者からパントーンで指定してほしいなどと言うことも含め、実際、良く御客様からご相談を受けます。
結論から申し上げると、公式の互換色や、方法は、両ガイド共に準備されていません。
両社共に独自性(他社のカラーガイドで兼用できない)を確保したいので、当然と言えば当然なのですが。
とは言え、お困りの皆さんに、読み替え方法として次の3つをご紹介したいと思います

■2つの色見本帳を実際に比較確認する
手間がかかりますし、両方持っていれば、相談されることも無いのかも知れませんが、方法論としては確実です。
注意点としては、DICは全てコート紙タイプですので、パントーンもコート紙を準備して比較することが必須です

■新彩色辞典を利用する
新色彩辞典(GE企画センター発行)には、CMKYプロセスカラーを中心に、マンセル値や慣用色名、DIC近似色、パントンカラー近似色など、6つの情報がついています。
これを使って、DICからパントーンに読み替えると言う方法があります。
ただ、収録色数が1440色なので、該当する色が収録されていると言う前提ですが。

■Adobe Photoshopで近似色/互換色を確認する
Photoshopをお持ちであれば簡単にしらべることが可能です。
以下、操作画面(ここではCS4のバージョン)を使って手順を紹介したいと思います。

1.PhotoShopのツールボックスの描画色をクリック。
 

2.「カラーピッカー」ウィンドウが表示されます。「カラーライブラリー」というボダンをクリック。
 

3.PhotoShopに収録されている色見本データ「カラーライブラリー」 が表示されるので、
ここでDICを選択した後、知りたい色番号を選択しOKボタンを押印
 

4.再びツールボックスの描画色をクリックし、同じ要領で今度は「カラーライブラリー」で
「PANTONE solid coated」を選択。すると、前に選択したDIC色番号のパントーン近似色を
表示してくれます。
 

他にも、同様の操作で互換色を調べられますので、全カラーライブラリ一覧を
表示した画面をご紹介しておきます
 


 
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