スケールルーペQ&A

質問0.メーカーが欠品中と聞きましたが、どんな状況でしょうか?


かなり深刻な状況です。弊社は在庫を持っている為、最近まで影響を受けてきませんでしたが、
スケールルーペメーカーは(2014年6月現在)既に3カ月欠品状態で、在庫する迄に今後数か月
の日数を要するとのことです(メーカー:東海産業殿談)。
一方、LEDライトメーカーも、やはり欠品状態で今後在庫迄に2カ月(8月末頃目途)を要するとの
事で(メーカー:新潟精機殿段)、普通の企業では考えられない異常な状況にあります。
追加で御注文のあった御客様の品質活動に影響が出ないよう、赤字を承知で市場から購入して、
提供して参りましたが、それもほとんど無い状況です。
後は、誰にも知られず売れ残っている物があるか、と言った状態だと思います。
このような状況ですので、急ぎの海外視察など、各種急な利用にはご注意を御願いします。
 

質問1.商品の倍率が、30倍までなのはなぜですか?


実は、30倍を超えるルーペも、ドイツ製などいくつかありますが、この倍率から、手ブレなどによる数ミリの位置ズレが、観察視野内では数センチの移動となるため、位置あわせに大きな影響を与えるようになります。
ほぼ顕微鏡と同じように、台での固定が無いと観察が安定しなくなる訳です。
数ミリさえ動かさずに同一姿勢を維持するのは、少し無理がありますので、御客様に携帯型として実用性を確保してお使い頂く限度として、30倍までをご紹介しています。
 

質問2.正立像、倒立像とはどう言うことですか?


ルーペを覗いて視認する対象物が、現実の通り見えている状態を正立像、天地が逆転して見える状態を倒立像といいます。
方位が逆転していては混乱しますので、特別な事由の無い限り、正立像タイプのルーペをご購入下さい。現在は、倒立像のものは、ほとんど見かけませんが、ペン型ルーペには、いくらか倒立像のものがあるようです。
タイプを確認して選定されるよう、オススメします。
 

質問3.ペン型スケールルーペはどんな時に使うのですか?


ペン形のスティックタイプは、印刷系の御客様が、好んでお使いになられています。
指などで細かい場所を指定しながら、ピンポイントでドットや網点を観察するのに大変便利なためで、逆に、円形のフラットタイプですと、胴体が邪魔をして細かく場所を指定しても、その場所にルーペを置けませんので位置指定には不利なのも理由です。
ペン型も、フラット型も、対象物に接触させて観察しますので、表面がデリケートなものを観察するには不向きです。今後は、非接触で観察出来るルーペの開発を、メーカに働きかけていきたいと思っています。
 

質問4.ライトスケールルーペは、どんな時に使うのですか?


暗い所での観察や、光を遮断する物を観察するのにお使い下さい。
スケールルーペは、目を近づけて観察しますので、観察者の頭&持つ手が光を遮りがちで、例え周囲の照明環境が比較的良好な場所でも、見えづらい事がありますので、プラスチック成形品や金属加工品など、光を遮蔽するもの以外でも、常時ライトをつけて、御使用される方も多いようです。
 

質問5.LEDライトユニットは、どんなスケールルーペでも装着できますか?


現状では、全てのメーカーのあらゆるスケールルーペに使える訳ではありません。倍率30倍程度の高倍率のルーペは、焦点距離が短いため、ルーペの高さ寸法も低くなりますので、LEDライトユニットが、ルーペの焦点調整リングにかかったりするかも知れませんが、実使用には問題ありません。

 


適合確認済みスケールルーペ
メーカー 倍率 モデル名
東海産業 15倍 2016
20倍 2055
30倍 2037

質問6.LEDライトユニットと、ルーペメーカーは違うのですか?


い、仰る通り違います。
LEDユニットのメーカーも、ルーペを提供していますが、ルーペ倍率10倍のみで、品質管理で一般的な15、20、30倍を用意しておりません。
逆に、既存のルーペ大手は、まだ懐中電灯型ライトのため、どこのメーカも1社で品管向けの携帯型LEDスケールルーペを提供ができない状況にあります。
そこで、弊社が、間に入り、組合わせた上で、御客様にご紹介している次第です。
1社で提供できれば、収納ケースなどをお付けできるメリットもありますし、引き続き、各社をプッシュして参りますが、当分の間は、ご理解を頂ければと思います。
 

質問7.ペン型や懐中電灯型ライトルーペは、取り扱いを止めたのですか?


はい、弊社では取り扱いを中止いたしました。
従来、ペン型や懐中電灯型のライトスケールルーペが主流でしたが、弊社では早い段階から、小型の一体型LEDライトルーペの開発をメーカに働きかけてきました。
全体の長さが15cmや20cmもする懐中電灯型では、海外出張や外出に、利便良く持ち運び出来ないのが理由です。
昨今、品質技術者の活動範囲は広がり、世界中を飛び回る方も少なくない中で、益々、小型、軽量で、利便性の高いものが求められていますので、LEDライトスケールルーペの登場を機に、2010年10月より、商品を切り替えた次第です。

 
閉じる